「ウイズコロナ」で変わった? 健康を守る災害避難とは

Medical Life Science Laboratory

未曾有の暴風が心配された台風10号でしたが、幸いなことに、想定よりも被害の規模はかなり小さく抑えられました。その要因の一つとして、早めにたくさんの人が避難行動をとったことがあげられています。

ただ、「ウイズコロナ」の現状では、台風の被害を防ぐことだけでなく、避難による健康被害についても、従前とは異なる意識を持っておくことが必要です。

■被害を抑えた台風10号の避難

台風10号の被害が襲来前の予想よりも小さかったのは自衛隊による離島に住む島民の全島避難など、大規模な避難行動が行われた効果も大きい、と言われます。

一時は11県で882万人を対象に避難指示や避難勧告が出され、多くの人が早めの避難を心がけたため、避難先として指定された施設が定員オーバーになるケースも見られました。

大げさすぎた、という声もありますが、結果は後にならないとわかりません。今後も大きな被害が心配されるケースでは避難行動をとる人が増えると考えられます。

■避難で命の危険も! 確認しておきたい二次災害

ただ、命を守るための避難行動が、逆に健康リスクをもたらし、命の危険につながることも少なくありません。本来、たくさんの人が寝泊まりするための施設ではない場所に、人が押し寄せることで、さまざまな弊害が発生するためです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりが続く中、もっとも心配されるのはクラスターの発生でしょう。基本となるのは3密の回避ですが、避難場所はどうしても過密になりがちですし、台風で風雨が強まっているのに窓を開けて換気をするのは困難です。

その他にも心配される健康被害は多々あります。避難所は断水すると清潔を保ちづらく、エアコンが設置されていない施設が少なくありません。また、エアコンがあっても停電すると、使えません。

こういった避難所特有の環境により、ノロウイルス感染症、食中毒、熱中症、エコノミークラス症候群などの問題が発生しやすいのです。

高齢者や乳幼児にとっては命に関わる疾病も含まれるので、災害の避難には命の危険がともなう、と考えておく必要があります。避難しないことはもちろん危険ですが、避難することも危険なのです。

■二次被害を防ぐ避難の方法とは

避難により発生する被害を防ぐためには、普段から避難の仕方について考えておくことが大切です。たとえば、今回の台風10号ではホテルなどの宿泊施設を利用する「ホテル避難」を選択する人が多かったと言います。

清潔な環境でエアコンも利用できる上、3密も避けられるので、健康上のリスクを抑えられる避難方法です。政府も今後、推奨する考えを示していますが、収容できる人数に限りがあるという問題があります。

ウイズコロナのリスクに照らすと、注目したい避難方法にはもう一つ、車での避難があります。政府はもともと徒歩での避難を勧めてきましたが、ここにきて自家用車での避難が持つ利点を検討するようになりました。

もともと、避難所まで徒歩で避難するのが難しい子供や高齢者にとっては、利点の大きい避難方法とされてきました。コロナのクラスターが心配される状況下では、車中泊により感染を避けられることもメリットと言えます。

ただし、車で避難する場合には、台風や豪雨がひどくなる前に安全な駐車場所に移動する必要があります。強風が吹く中や道路が冠水する状況での移動は危険なので、早めの判断と行動が欠かせません。

■避難場所で健康を維持するための備え

公民館や体育館などの避難場所で健康を維持するためには、持っていく用品をあらかじめ用意しておくことが大切です。

https://tokusuru-bosai.jp/stock/stock04.html

上記のサイトでは「避難所に持っていくもの」が紹介されています。「最低限必要なもの」と「可能であれば持っていきたいもの」に分かれているので、参考にしてみてください。

特に、消毒用アルコールやトイレットペーパー、マスク、着替え、毛布、常備薬などは避難先にないと、健康上のリスクにつながるので、自前で確保しておいた方が安心です。

■まとめ

台風などの災害は近年、「必ずやってくるもの」に変わりつつあります。今秋はまだ海水温が高いため、襲来する可能性はまだまだ残っています。

COVID-19の影響を受け、健康リスクを抑えて避難する方法はかつてとは違ってきたので、一度確認しておくことをお勧めします。

 

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