コラム

世界各国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が過去最高を記録する中、国内でも感染者数がジワジワと増えつつあります。

感染力が強いと言われるオミクロン株の市中感染が大きな要因であり、第6波はオミクロン株により発生すると考えられます。

自身の健康を守れるよう、今回はそんなオミクロン株のリスクと効果的な対策について解説します。

■世界で感染者急増! 国内でも市中感染

昨秋の第5波が収束した後、しばらく感染者数が抑えられていたCOVID-19ですが、昨年末から新規感染者数の増加傾向が顕著になってきました。

海外ではすでに、多くの国で新規感染者数が過去最高を記録しており、アメリカでは1月3日に1日あたりの新規感染者数が108万人にのぼりました。

世界的に感染者数が急増している原因は新たに登場したオミクロン株にあります。感染力が高いため、既存の株に置き換わる動きが急速に進んでおり、アメリカでは新規感染者のうち58.6%からオミクロン株が検出された、と報じられています。

東京でも1月3日までの1週間に株の特定検査を受けた新規感染者のうち44.6%からオミクロン株が検出されており、第5波の原因となったデルタ株からオミクロン株への置き換わりが急速に進んでいると見られます。

■「重症化しにくい」は本当? 各国で進むリスク評価

オミクロン株については、従来株に比べ感染力が強い一方、重症化しにくいという報告が集まりつつあります。実際、感染者数が過去最高となっているアメリカでも、死亡者数は急増していません。

感染しても無症状や軽症で終わる人が多いのが、オミクロン株の特徴と言えそうです。イギリス保険安善町が発表したデータでも、入院する確率は従来株に比べ、50~70%も低いと報告されています。

オミクロン株の感染拡大が進んでいる沖縄でも感染者が1000人を超えた段階で、重症化する患者が1例も発生していません。発熱程度の症状でおさまる人が多いため、現場の医師からは「インフルエンザと同等」との声が上がっています。

感染の仕組みについて研究が進む中、重症化しにくい原因も一部わかってきました。オミクロン株は従来株に比べ、上気道の細胞には感染しやすいものの、肺深部の細胞には感染しにくいので、重症化する割合が低いようです。

ただし、重症化するリスクが低いとは言い切れない、とする説もあります。アメリカやイギリスなどの先進国ではワクチン接種率が高いのに加え、調査報告の中には対象者の多くが40歳以下のものもあるため、もともと重症化しにくかった可能性があるのです。

WHOのテドロス事務局長も「軽症に分類されるべきではない」と注意を促すコメントを発表しています。

■感染者数が増えれば医療崩壊も

重症化率が低いオミクロン株ですが、感染者数が急増すれば、医療現場には大きな負担となります。国内の医療はコロナ以前、多くの地域ですでに余裕のない状況でした。

医療者の数が足りず、救急搬送先がなかなか見つからない、といったトラブルが日常茶飯事となっていたのです。コロナ禍を受け、医療を巡る環境の整備が進められていますが、マンパワーは一朝一夕に増えません。

2021年の夏に発生した第5波では各地で、入院できず自宅待機のまま死亡した感染者が多数報告されました。また、新型コロナウイルス感染症以外の疾病や事故などで救急搬送を依頼した場合、搬送先がなかなか見つからないケースが急増。一部では医療崩壊にいたった、とも言われます。

オミクロン株感染者が爆発的に増えれば、同じことが起こりかねません。従来なら助かった病気やけがで命を落とす人が多数出る恐れがあります。

■対策のカギはやはりブースター接種

オミクロン株の脅威はなんといっても感染力の強さにあります。1人の感染者が何人にうつすかを示す「実行再生産数」はデルタ株の約4倍と報告されています。

国内の研究ではアルファ株の実行再生産数は1.56、デルタ株はそれより高く1.78と推定されているので、オミクロン株は7を超える非常に高い数値となります。

これは風疹など、非常に感染力が高いと言われる感染症と同等以上の数値です。オミクロン株はこれまで流行した株に比べ、桁違いに高い感染力を持っているのです。

仮に重症化率がデルタ株の半分程度だとしても感染者数が4倍なら、計算上は重症者数が2倍になってもおかしくありません。医療崩壊を防ぐためには多くの人が積極的な対策をとる必要があります。

感染予防の基本は従来株と同じく、3密の回避やマスクの着用、手洗い等です。ワクチンについては、現状では感染予防効果より、重症化予防効果が高い、と報告されています。

ただ、ワクチンの効果は時間と共に低下します。イギリス保健当局のデータによると、2回の接種では2~24週までは平均72%の入院予防効果がありますが、25週を過ぎると52%にまで低下します。

3回目のブースター接種を受ければ、この効果を88%にまで引き上げられる、という調査結果が出ているので、高齢者や基礎疾患がある人にとっては価値の高い対策といえます。

■まとめ

弱毒化した、と言われるオミクロン株ですが、その正体はまだまだ不明です。特に、後遺症については、オミクロン株の感染者数が急増している沖縄で長引く症状に苦しむ患者の存在が報告されるなど、懸念すべき情報も流れています。

これまで以上の感染予防を心がけるとともに、後遺症についてはすでに有効性が検証されている「活性状態の水素」を利用するなど、適切な対応をとることが大切です。

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