コラム

成功したビジネスマンの大半は「寝食を忘れて打ち込んだ」という経験を持っているものです。高い集中力を長時間維持し続けられたからこそ、大きな成果をあげることができたのです。

そのためには、疲労を抑え、素早く回復する方法を知っておく必要があります。この記事では誰でも取り組める疲労回復の秘訣について解説します。

■疲労のもとは乳酸ではなく○○だった

疲労は乳酸がたまることで起きる――以前はそんな風に言われていました。スポーツの中継などでも、持久力が問われる場面になると、「乳酸との戦い」などというフレーズをアナウンサーが叫ぶのを聞いたことがあると思います。

実際には乳酸は疲労を引き起こす物質ではありません。むしろ乳酸には疲労によって筋肉の動きが鈍るのを抑えるはたらきがある、というのが最近の学説です。

それでは、疲労を引き起こしているのはどんな物質なのでしょう? どうやら犯人は「ファティーグファクター(FF)」と呼ばれる特殊なたんぱく質のようです。

人が活動する際にはエネルギー源となるATPを必要とします。細胞内のミトコンドリアでATPを産生する際には、副産物として活性酸素ができてしまいます。

この活性酸素により細胞がダメージを受けると、疲労因子であるFFが分泌されます。FFには脳に働きかけて「疲れた」と感じさせる作用があるため、負荷の大きな活動を長く続けると、人は疲労を認識するのです。

■休息中に作られる抗疲労物質で中和するはずが

人の身体には、自然に起きる現象については軽減したり、回復したりする機能が備わっています。疲労についても同様で、FFを中和する物質として、「ファティーグ・リカバー・ファクター(FR)」と呼ばれるたんぱく質が用意されています。

FRは酸化して傷んだ細胞を修復する物質で、主に眠っているときなど、心身を休めているときに分泌されます。特に就寝中は活動による活性酸素の発生が抑えられるため、通常はFRによる回復が酸化による損傷を上回ります。疲れていても、一晩しっかり眠ると回復するのはそのためです。

ところが、年齢と共にそんな疲労回復機能は低下していきます。若い頃はどんなに疲れていても翌日に持ち越さなかったのが、中高年になると一晩たっても疲れが抜けず、それどころかどんどん溜まってしまう、と感じている人が多いのではないでしょうか?

これはFRの分泌量が年齢と共に少なくなるせいです。特に45歳を過ぎると、急激に減少するため、回復に時間がかかるようになります。「これくらいやる気があれば……」などと考えるのは危険です。

疲労は細胞が傷ついているサインでもあるので、無理をすれば大きな病気を発症してしまうかもしれません。やる気がありすぎると、疲労感に対する認識が薄くなってしまうことがあるので、過労死を防ぐためには「疲れたら休む」のが鉄則です。

■胸肉が最強? 厚労省が認めた抗疲労食材

疲れたら休むのが鉄則ですが、逆に言えば、疲れないのであれば、休みの頻度や長さを減らすことが可能です。疲労による細胞の損傷を抑えられるなら、病気になる危険性は小さいからです。

疲労を抑えるもっともよい方法は質のよい休息をしっかりとることです。心身は深い睡眠状態にあるときに効率よく回復するので、深い睡眠を十分な時間をとれば、負荷の大きな活動をある程度続けることが可能になります。

栄養補給も大切です。ここまで解説してきた通り、疲労のもととなるのは活性酸素による細胞の酸化なので、抗酸化力の高い食材をしっかり食べることで、疲労を予防できます。

産官学が連携して行われた研究ではそんな疲労回復に役立つ物質としてイミダゾールペプチドという栄養素が取り上げられました。渡り鳥の羽の付け根やマグロなどの回遊魚の尾びれ付近にたくさんある抗酸化物質で、高い抗疲労効果があることがわかっています。

渡り鳥が何千キロもの旅を続けたり、回遊魚が泳ぎ続けたりできるのはこの物質を多く分泌できるためだと考えられます。食材では鶏の胸肉に多く含まれているので、疲労を感じるときには積極的に食べるのがおすすめです。

記憶機能の改善にも役立つ、と報告されており、パフォーマンスを維持したいビジネスマンにピッタリの食材と言えます。

効果を実感するのに必要な量は1日100グラム程度。鶏胸肉1枚は300~350グラムくらいなので、1/3を食べれば、抗疲労効果が現れるはずです。毎日料理するのはたいへんなので、胸肉で鶏ハム等の常備菜を作っておいて毎朝食べるのもよさそうです。

■水素吸入で活性酸素を抑えれば疲れ知らずに

抗酸化力がもっとも高い物質は原子状水素です。いつでも、必要な量を摂取できるので、疲労の予防や回復にとても役立ちます。

睡眠は有効ですが、疲労を回復するためには長い時間が必要です。また、いつでもどこでも寝るというわけにはいきません。抗酸化力のある食材は摂取できる量に限界があります。

鶏胸肉を毎日1キロ食べるのはかなりの苦行でしょうし、たんぱく質が過多になれば、腎臓などに障害が起きかねません。

その点、原子状水素はいつでもどこでも摂取でき、量の限界もほとんどありません。忙しいビジネスマンにとって、もっとも使いやすい疲労回復アイテムです。

まとめ

疲労は根性で乗り切るもの――今でもそんな風に考えている人が少なくありませんが、人が活動すれば疲労が蓄積し、きちんと回復させなければ、やがては身体を壊すことになります。

睡眠や栄養、原子状水素など、回復に役立つものをうまく利用して、疲労を適切にケアすることで、高いパフォーマンスを長期間維持できます。

疲れてからではなく、疲れる前に疲労のことを理解して、回復の手立てを用意しておくのがおすすめです。

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