コラム

コロナ禍によりテレワークに切り替えた人の中には、「仕事の効率が落ちた」と感じている人が少なくありません。さまざまな要因があげられますが、環境の変化が効率の低下を引き起こしているケースが多いようです。

実は集中力や想像力をアップし、ストレス耐性を高めるために、誰もが簡単にできることがあります。

■自宅は集中できない ストレスが大きい

市場調査等を手がけるWEBサービス「U-Site」が行ったアンケートによると、テレワークをするようになって「生産性が下がった」と回答した人は29.8%にのぼっています。

一方、「生産性が上がった」と回答した人は18.0%にとどまっており、コロナ禍による働き方の変化が生産性という面ではマイナスに作用している様子がうかがえます。

さまざまな要因が考えられますが、中でも大きいのはもともと仕事用に整えられていない自宅の環境でしょう。アンケートでも「集中できない」との声が高く、仕事モードへの切り替えに難を感じる人が多いようです。

しかしながら、今後しばらくはウイズ・コロナの時代が続くと予想されており、生産性をアップできる環境作りは差し迫った必要性が高い案件と言えます。

■卓上のグリーンで集中力と創造性アップ

仕事の生産性を上げる方法はいくつもありますが、中でも比較的簡単なのがグリーンの活用です。人はもともと緑の多い環境で暮らしてきたため、植物を見ると脳内ではさまざまな反応が起きます。

アメリカの空間デザイン関係企業インターフェイス社が行った調査によると、職場で自然と接する機会がある人はそうでない人に比べ、創造性や生産性、幸福度が大きいと言います。

国内においても、千葉大学大学院園芸学研究科等が行った研究で、観葉植物をオフィスに設置することにより集中力や意欲等が増大する、と報告されています。

植物にはさらに記憶力をUPするはたらきもあります。アメリカのテキサスA&M大学で行われた研究では「室内に植物を置くと記憶力が20%も増大した」との結果が発表されました。

ワークスペースに植物を置くだけで、大幅な仕事の効率アップが期待できるのです。

■観葉植物にはストレス軽減効果も

仕事の効率に関わる要素の一つにストレスがあります。多くの人が経験していることですが、ストレスを感じ、イライラしている状態では仕事に集中できないため、作業効率が低下しますし、よいアイディアも浮かびません。

とはいえ、ストレスがまったくない職場など存在しないでしょう。仕事にストレスはつきものと考え、軽減を図ることが仕事の効率アップをはかる上では重要です。

観葉植物にはストレスを軽減するはたらきがある、と複数の研究により報告されています。前述した千葉大学大学院園芸学研究科等の研究にも「緊張・不安」「抑うつ・落ち込み」「怒り・敵意」といったネガティブな感情が植物の設置により減少する、との報告があります。

ストレスの緩和には運動や瞑想などが有効ですが、仕事を中断してそういった活動に時間を割くと、作業の生産性が低下します。観葉植物を机の上に置けば、そういったロスなしにストレスを緩和して、仕事の効率をアップできるのです。

■生産性アップのカギになるのは緑視率

仕事をする環境の中に植物を置く効果は大きいのですが、たくさん置けばよい、というわけではありません。ジャングルのように植物だらけになってしまうと、精神面に別の作用をもたらしてしまうためです。

どのくらい置くのが適切かを考える基準に緑視率があります。視界に占める緑の割合を示す指数であり、たとえばジャングルの中なら限りなく100%に近いでしょう。

仕事環境の場合にはこの緑視率を13%程度に抑えた方がよい、と考えられています。それ以上になるとかえって興奮して仕事に集中しにくくなったり、圧迫感を持ったりするようになるためです。

肉眼で緑視率をはかるのは難しいので、気になる場合には仕事用の椅子に座って机に向かい、スマホのカメラで写真を撮ってみるとよいでしょう。植物の緑が画面全体の1/8以上を占めないよう配慮すれば、緑視率が問題になるのを防げます。

■まとめ

コロナ禍で初めてテレワークを経験する人の多くは、自宅の仕事環境を十分整備できないまま、日々の業務に追われている人が少なくありません。慣れない環境の中で、ストレスを抱え、仕事に集中できないのは自然な成り行きです。

この記事で紹介した通り、そんな方たちにとって観葉植物などの緑は大きな助けになってくれるアイテムです。小さな鉢植えなら百均でも購入できるので、関心を持った人はぜひ机の上に植物を置いてみてください。

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