カギは排出 マイクロプラスチックの弊害を予防するために

Medical Life Science Laboratory

健康に悪影響をおよぼす可能性が示唆されているものにマイクロプラスチックがあります。現代人は1週間にクレジットカード1枚分ものプラスチックを体内に取り込んでいる、とも言われており、その影響が心配されています。

■食物や水、空気からもプラスチック

私たちの身の回りには大量のプラスチック製品があふれています。生活用品はもちろん、家電製品や食品のパッケージ、ペットボトルなどなど、多種多様なアイテムに使用されているので、プラスチックに接することなく生活するのはほとんど不可能です。

マイクロプラスチックはそんなプラスチックが砕けて5㎜以下の破片になったものを指します。小さなものは肉眼では視認できないほどのサイズなので、人を含む生き物の細胞内に取り込まれることすらあります。

マイクロプラスチックについては、海洋汚染がしばしば問題視されていますが、最近では大気中などあらゆる場所に存在していることが知られています。

魚や肉、野菜などの食物はもちろん、水道水や海水を原料とする塩などにも含まれているので、普通に生活をしていると、飲食や呼吸により、大量のマイクロプラスチックを体内に取り込むことになります。

WWF(世界自然保護基金)は2019年6月、人が体内に取り込むマイクロプラスチックの分量について、「1週間あたり約5グラム――クレジットカード1枚相当」と発表しました。

■がんや糖尿病などの原因に?

マイクロプラスチックが人体におよぼす影響はまだはっきりとはわかっていません。ただ、健康に害をおよぼす、とするいくつかの研究や仮説があり、基本的には有害と考えられています。

プラスチックが人体にリスクをもたらす理由は主に2つあると言われます。1つは成形する際に使われるBPAなどの薬剤に内分泌系を撹乱する可能性があることです。BPA(ビスフェノールA)はいわゆる環境ホルモンとして人体に作用することがあり、さまざまな内分泌系の疾患や乳がん、前立腺がんの原因になり得ます。

もう1つはプラスチックには他の有害物質を吸着する性質があることです。特に油溶性(油に溶けやすい性質)の有害物質を吸着させやすいことが知られています。

そのため、海中を漂うマイクロプラスチックを摂取した場合、海水中の有害物質を100万倍に濃縮した有害物質が体内に取り込まれてしまう、とも言われます。

そういった影響から、がんや糖尿病、不妊、神経系の疾患等をもたらす危険性がある、と欧州環境局(EEA)も報告しています。

■日本近海のマイクロプラスチックは世界平均の27倍

世界的な心配事となっているマイクロプラスチックですが、日本人にとっては特に大きな問題と言えます。というのも、日本近海のマイクロプラスチック濃度は世界平均の27倍も高いためです。

私たちはその海でとれた魚介類や海藻を食べ、海水から作った塩を調味料として使っています。「毎週クレジットカード1枚分」というのは世界平均であり、私たち日本人は2枚あるいは3枚食べていることも考えられるのです。

前述のように、マイクロプラスチックはいたるところに存在します。「廃棄されたペットボトルやビニール袋が紫外線等により分解され、雨水や川の流れにより海に運ばれる」というのが環境中に蓄積される主なルートとされていますが、洗濯排水なども大きな原因の1つです。

化学繊維を使用している衣類を洗濯すると、プラスチックを含む洗濯排水が大量に発生するのです。企業や著名人の中には「脱プラスチック」を訴える動きが見られますが、排出される量を減らすのは容易ではありません。

人が普通に暮らすだけで、大量のマイクロプラスチックを発生させてしまうのです。そのため、現在では海中や海産物はもちろん、空気中、水道水にもマイクロプラスチックが含まれています。

飲料水はミネラルウォーターという人も安心できません。ペットボトル由来のプラスチックが含まれているため、ものによっては水道水よりも大量のマイクロプラスチックが含まれている、と報告されています。

その他、環境の中にあるプラスチック製品の大半からマイクロプラスチックは発生し、接した人の身体に取り込まれます。現代の暮らしでマイクロプラスチックの摂取を避けるのはほとんど不可能なのです。

■摂った分を素早く排出することで影響を抑える

摂取を避けられないのであれば、影響を抑えるためにはなるべく早く排出することが大切です。幸いなことに、人体にはプラスチックを消化する能力がないので、摂取してしまったプラスチックのほとんどは体内にとどまることなく、排出されます。

ただ、その過程でプラスチックに含まれる有害物質が体内に取り込まれたり、非常にサイズが小さいものについては消化管や呼吸器から血管に入り、細胞に取り込まれてしまったりすることがある、と報告されています。

そういった害を抑えるカギとなるのは適切な排出です。老廃物や異物の排出を促すやり方にはさまざまな手法がありますが、実は水素にも非常に高い排出促進効果がある、と考えられます。

suisoniaの効果について、海外の医師が行った研究でも、腎機能の改善が報告されています。また、利用者からも、「水素を吸入すると、尿や便がよく出る」という声がひんぱんに届いており、身体にとって不要なものの排出を促進する効果が期待できます。

■まとめ

世界的に問題となっているマイクロプラスチックですが、日本近海は特に量が多いこともあり、健康被害が心配されます。摂取を防ぐ方法はないに等しいので、身体への影響を抑えるためには、新陳代謝を高めて排出を促す工夫をすることが大切です。

 

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