コラム

ストレスや疲労が重なると発症しやすくなるのが口内炎。口の中がヒリヒリと痛み、食事がとりにくくなるなど、苦痛の大きな病気のひとつです。

コロナ禍の中で増えている、とも言われており、大きな病気の可能性もあるので、詳しい情報を確認しておくのがお勧めです。

■マスク生活で口内炎が急増?

外出時にはマスクを着ける暮らしが、すっかり定着しています。公共交通機関を利用する際や、買物をする際、職場で働く際もマスク着用を求められるケースが多く、外せるのは自宅だけ、という人も少なくありません。

マスクの常用は人の健康にさまざまな影響をおよぼします。プラスの影響としてあげられるのは、インフルエンザの流行が極端に抑えられている、という状況でしょう。

2021~2022年期の患者数は一昨年の同時期に比べ、1/1500という少なさです。

三密の回避やマスク着用といった新型コロナウイルス感染症対策がインフルエンザの感染予防にも役立っているためです。

一方、マイナスの影響と言えるのが口内炎患者の増加です。明確な統計はありませんが、マスク着用で息苦しさを感じる人の多くが「口呼吸」をしがちになるため、口内が乾燥し、炎症を起こすケースが増えている、と言われています。

■タイプいろいろ 多くは免疫力が低下すると発症

口内炎にはいくつかのタイプがあります。多くは感染症であり、口内の粘膜に細菌やウイルスが感染することで発症します。健康な人でも、口の中には大量の細菌が住み着いています。

その数は1000億~1兆個と言われており、さまざまな病気を引き起こすことがあります。口内炎もそういった病気の1つです。ストレスや疲労により免疫力が低下すると、細菌感染を抑えられなくなり、炎症を発症することがあるのです。

義歯や虫歯のかぶせもの、歯列矯正具などにより、粘膜が傷つくことで、より感染しやすくなることもあります。

口腔内の常在菌以外では、カンジダ菌(カビの一種)や単純ヘルペスウイルスなども口内炎を引き起こします。こういった病原体による感染症も、免疫力が正常に保たれていれば発症しにくいので、基本的には健康状態が悪化すると口内炎になりやすい、と言えます。

■免疫強化 口腔衛生 水素の摂取も?

「仕事の疲れが重なったときや、ストレスがひどいときに口内炎が起きる」という人は少なくありません。前述したように、免疫力が発症を抑えるカギなので、口内炎を予防するためには、普段から体調を整える必要があります。

疲労やストレスをためないよう、休息をとること。栄養バランスに優れた食事、質のよい睡眠を十分にとること、適度な運動といった要素をキチンと意識すれば、免疫を適切な状態に維持できます。

口腔の衛生状態を管理することも重要です。しっかり歯を磨く人とそうでない人では、口内細菌の種類や数が大きく異なるので、免疫に負担をかけないためにも、口内を清潔に保つ必要があります。

さらに予防効果が期待できるものに水素があります。日本大学の研究者らがラットを対象に行った実験では、水素水を摂取させたところ、炎症性サイトカインの遺伝子発現量が有意に減少した、と報告されています。

ラットでの研究ではありますが、水素の摂取により炎症性サイトカインが減少することは、複数の研究で実証されており、人でも同様の効果は十分期待できる、と思われます。

■治りにくい場合は難病の可能性も

一般的な口内炎はステロイド投与などにより、2週間程度で治癒します。ただし、一部には口腔がんやベーチェット病など、命に関わる病気や難病により口内炎を発症しているケースもあるので、注意が必要です。

他にも、自己免疫性疾患や梅毒など、口内炎を発症する病気はいくつかあるので、長引く場合には、専門医を受診するのがおすすめです。

■まとめ

口内炎は健康状態のバロメーターとも言える疾患です。体調が悪くなってくると発症する人が少なくないので、口内炎予防を心がければ、全身の健康状態を維持しやすくなります。

この記事でも紹介したとおり、食事、睡眠、運動といった生活習慣を見直すとともに、水素の摂取が有効です。コロナ禍の中では重症化リスクの低減にもつながるので、口内炎になってしまったら、一度、生活そのものを見直してみるのもよさそうです。

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