コラム

肩や首の付け根が固く強ばってしまい、鈍痛がとれない。ひどいときには吐き気や食欲不振も――そんな辛い肩こりに悩む人が、コロナ禍以降増えています。

特に、これから寒くなると、肩こりの症状はより悪化しやすくなります。この記事では肩こりの原因について解説した上で、改善につながる効果的な方法を紹介します。

■コロナ禍で増える肩こり 女性では7割がお悩み中

コロナ禍により暮らしが大きく変わってそろそろ2年になります。働き方や家庭での過ごし方、レクリエーションに対する制限など、さまざまな面で変化が起きたことで、ストレスを感じるケースが増えました。

ストレスは体調に影響します。コロナ禍以降、心身の不調を感じる人は多く、株式会社ツムラが行ったアンケート調査によると、男性で回答者の半数、女性では2/3がなんらかの不調がある、と答えています。

さまざまな不調がある中、数多く見られるものの一つが肩こりです。特に女性では訴える人が多く、全体の約7割にのぼります。

肩こりは寒さが厳しくなると、悪化する傾向があるので、厳冬のシーズンを迎えるので、原因と対策を確認しておきたいところです。

■主な原因は疲労と交感神経の過剰な亢進

肩こりとは主に首や肩を支える僧帽筋のあたりが固く強ばってしまい、鈍痛やこりを感じる障害です。発症の原因は主に疲労による筋肉・神経へのダメージや血行不良による老廃物の蓄積です。

大人の頭部には5キロ程度の重さがあります。寝ている時以外はその重量を首や肩周りの筋肉で支え続けているため、長時間同じ姿勢をとっていると、特定の筋肉がひどく疲労してしまいます。

この疲労により、筋肉や神経細胞が傷つくと、痛みやこりを感じるようになります。

強いストレスや寒さ、パソコン仕事などによる眼精疲労も肩こりの原因になります。そういった負荷がかかると、自律神経のバランスが崩れてしまい、極端に交感神経が優位な状態が続いてしまうためです。

交感神経は血管を収縮させるため、優位な状態が続くと血行が悪くなります。そうなると、疲労した筋肉にたまった老廃物がうまく排出されなくなり、やはり肩こりを感じるようになるのです。

■ひどくなるとうつやがんなどの原因にも

肩こりがあるからといって病院に駆け込む人はあまり多くありません。症状がひどくなると、それなりに辛いものの、命の危険に関わる重篤な症状だとは認識されていないからです。

でも、実際には肩こりは「万病」につながる症状といえます。血流の悪い状態、肩や首の筋肉に慢性的な炎症がある状態が続くことで、重篤な病気を発症してしまうことがあるためです。

その一つにうつ症状があります。気分の落ち込みや意欲の低下、不眠、食欲不振などのうつ症状をもたらす原因はいくつかありますが、中でも自律神経のトラブルは大きな割合を占めています。

肩こりがひどくなり、交感神経が過剰に優位になると自律神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、うつ症状を発症することがあるのです。

肩こりはまた、がんの原因にもなります。体内では毎日数千個という単位で細胞の変異が起きています。中にはがん化するものもありますが、通常はそういった問題のある細胞を免疫細胞により排除しているため、がんを発症しません。

ところが、肩こりにより血行が悪くなると、免疫細胞がうまく体内を循環できなくなるため、がんを発症しやすくなるのです。

■肩こり改善の基本は血行と自律神経の状態改善

辛い肩こりを改善する方法は数多く紹介されていますが、大きく分けると次の二つに分類されます。

①同じ姿勢を続けるのを避け適度な運動をすること

②身体を温めること

いずれの対策も血行や自律神経の状態を改善するものですが、それほど難しいものではありません。

肩こりの原因に合わせて、仕事中、一定の時間ごとに休憩を取って身体を動かしてみたり、暖かい下着やカイロなどを用いたりすれば、症状の軽減が期待できます。

他にも、しっかり睡眠をとることやバランスのとれた食事をとることも、血行を改善し、自律神経を整えることにつながります。

もう一つ、肩こり改善のカギになるのが水素の吸入です。水素には血流を改善する作用があります。交感神経が優位な状態になると、血管が過剰に収縮しないよう、一種の神経伝達物質としてはたらくことが岡山大学の川崎博巳教授らの実験で明らかになっています。

水素にはさらに、自律神経のバランスを整えるはたらきもあります。水素を摂取すれば、交感神経優位になっている自律神経の状態を改善できるので、肩こりをもとから軽減できる、と考えられるのです。

■まとめ

肩こりを一朝一夕に改善するのは困難ですが、原因を理解すれば、軽減するためにどんなことをすればよいのか見えてきます。

まずは自身の肩こりがどこからきているのかを把握して、この記事で紹介したような方策をとってみるのがおすすめです。

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