私ごとで恐縮ですが、先週、妻と妹が相次いで新型コロナウイルス感染症ワクチンの職域接種(1回目)を受けました。少し気になる副反応が出たので、同様のケースが多いものと考え、経緯をレポートします。

■対象年齢層により副反応の印象も変化

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンについては、さまざまな情報が飛び交っています。中には明らかにデマ、と思えるものも多く、そういった情報の大半は不安をあおる内容です。

「副反応は実は報告されているよりかなり多い」

「意図的に隠蔽されている」

こういった情報も少なくありませんが、実際にはどうなのでしょう? 

報道されない事情については実際に接種した身近な人たちの様子が一つの参考になります。70代以上の人たちが接種している段階で聞こえてきたのは「なんともない」「注射した部位が少し痛いだけ」といった声でした。

大まかな印象でしかありませんが、インフルエンザのワクチンとほぼ変わらない、と感じていました。

ただその後、接種年齢が下がるにつれて、入ってくる情報が少しずつ変わりました。「数日寝込んだ」「高熱が続いた」といった比較的重い副反応を訴える声が増えたのです。

■接種直後に動悸 1日おいて救急搬送

そんな中、私の身近でもっとも強い副反応を発症したのは製薬会社に勤務する妹でした。7月初旬に職場でワクチン接種を受けた彼女は直後に頻脈を発症。その場に待機していた医療関係者に対応してもらうこととなりました。

とりあえずバイタルを測定したところ、血圧(収縮期)180mmHg、脈拍150回/分という値でした。妹は生活習慣病もなく、普段は極めて健康なので、収縮期の血圧は110~120程度、脈拍は60前後だと言います。

原因は不明ですが、接種直後のバイタルは明らかに異常な数値だったと言えます。ただ、幸いなことに、異常は15分程度で解消されたため、妹はそのまま帰宅することができました。

■くり返す異常 意外に多いワクチン接種後の循環器症状

一過性のものと思われた接種後の異常は、2日後の朝に再発しました。早朝に気分が悪くなり、血圧を測ったところ180mmHgを超えたため、救急搬送されることとなりました。

病院では血液検査やレントゲン検査等を受けましたが、異常は見つからず、原因不明というのが医師の診断でした。

妹が接種を受けたのはモデルナ社製のワクチンです。大規模接種でも使われているものであり、副反応については国内における供給元の武田薬品が副反応の状況を発表しています。

それによると、急性期の副反応を訴えた人のうち、循環器系の症状を発症した人はかなり割合が高く、動悸(18.0%)などとなっています。また、バイタルサインの異常でもっとも多かったのは収縮期180mmHg以上の高血圧(16.7%)となっており、いずれも珍しくない副反応であることがわかります。

妹の場合にはその後、同様の症状が1週間程度続きましたが、次第に落ち着き、ここ数日は発症していないとのことです。

■報道されていないさまざまな副反応を想定しておく

COVID-19ワクチンの副反応については、開発当初から危惧する声がありました。ワクチンは通常、何年にもわたって治験を重ね、改良をくり返して製品化されます。今回はたった1年で大規模接種に踏み切ったのですから、ある程度の不具合が出るのは当然と言えます。

さらにファイザー社製、モデルナ社製は人類が初めて使用するmRNAワクチンなので、予期せぬ副反応が出る可能性は否定できません。実際、ワクチンとの因果関係が明確でないものを含めると、接種後に発症したとされる症状は非常に多様です。

さらに言うと、報告されていない症例がかなりたくさんあるものと考えられます。妹の場合も、厚生労働省等への報告は行われませんでした。

勤務先の製薬会社を通じて、事情を尋ねたところ、アナフィラキシーショックもしくは死亡例以外は報告の義務がない、とのことで、接種会場で対応に当たった医療関係者も救急搬送先の病院も管轄する機関に報告していないことがわかったそうです。

こういった状況を考えると、これからワクチン接種を受ける方は、予期せぬ副反応が起きる可能性を想定しておくのがおすすめです。

アナフィラキシーショックや死亡例に注目が集まっていますが、武田薬品では、めまい・ふらつき(24.8%)、呼吸困難感(4.3%)、吐き気・嘔吐(4.1%)など、さまざまな症状が紹介されています。

多くは一過性、もしくは数日でおさまるので、過剰に心配する必要はありませんが、動悸や高血圧など、自律神経系の不調が疑われるトラブルの場合には、強い不安を感じる人もいるでしょう。

精神的なショックにより症状が増幅されてしまうこともあり得るので、あらかじめそういった症状が起こりえることを知っておくことが大切です。

■まとめ

ワクチンは免疫系にはたらきかける薬剤なので、どうしても免疫系の不具合が発生しがちです。これはCOVID-19ワクチンだけでなく、私たちにとって馴染みが深いインフルエンザワクチン等でも同じです。

過度に恐れるのではなく、メリットをきちんと意識しながら、リスクについてあらかじめ想定しておけば、もしも、不具合が起きたときにも、適切に対応しやすくなります。

なお、免疫系のトラブルを軽減するためには、免疫系のはたらきを普段から整えておくことが有効です。原子状水素を吸入する習慣はその助けになる可能性があります。

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