コラム

国内では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が激減し、ようやくホッと一息ついた人も多いはず。そんな中、WHOにより懸念すべき変異株の発生が報告されました。

すでに国内でも患者が確認されており、今後の成り行きが非常に心配されています。今回はそんなオミクロン株について、今現在わかっていることとわかっていないことをお伝えします。

■WHOが新たな変異株に懸念を表明

RNAに遺伝情報を持つレトロウイルスには変異しやすいという特徴があります。DNAに比べRNAは「コピーミス」が発生しやすいため、多様な変異株が速いペースで登場するのです。

レトロウイルスの一種である新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)においても、これまで無数の変異株が発生してきました。それぞれ特徴が異なる中、WHOでは特に感染が広がりやすそうなものや被害が大きくなりそうな株については注意情報を発しています。

日本で第5波の原因となったデルタ株もWHOにより「懸念される変異株」とされたものの一つです。

2021年11月26日、WHOは南アフリカを中心に感染の拡大が始まった変異株を「オミクロン株」と命名。懸念すべき変異株に指定しました。

この株はもともと南アフリカのハウテン州で感染の拡大が始まったとされています。同地域では11月12日~20日までの間に77例のSARS-CoV-2検体が採取されましたが、そのすべてがオミクロン株でした。

その後、世界各国へと急速に広がっており、30日の時点ですでに世界16の国と地域で感染が確認されています。日本でも、ナミビアから帰国した人のオミクロン株感染が判明しており、今後の展開が懸念されます。

■わかっていること 変異が多くワクチンの有効性低下

さまざまな可能性が報じられているオミクロン株ですが、まだ検出されてから日が浅いこともあり、確実に「わかっている」と言えることはあまり多くありません。

すでに判明している中で、オミクロン株のいちばんの特徴と言えるのは、スパイクタンパク質の変異が非常に多いことです。基準株に比べて32カ所もの変異が見つかっており、うち10カ所は人の細胞に侵入する際に作用する部位だとわかっています。

スパイクタンパク質は免疫の中心となる抗体が作用する部位でもあります。これらのことから言えるのは次の2つです。

①感染しやすさや伝播性が高くなっている可能性がある。

②ワクチンが効きにくく、一度感染した人が再感染するリスクが高い。

ただ、こういった大きな変異があるものの、現在、感染の判断に使用されているPCR検査での検出は従来通り可能です。

■わかっていないこと 伝播性や重症化・死亡リスクはまだ不明

新たな変異株について心配されるのは、感染の広がりやすさと重症化・死亡につながるリスクの大きさです。

一部では「別々の部屋にいた人同士で感染が起きた」といった情報が流れていますが、まだ詳細はわかっていないため、この変異株の伝播性がどの程度なのかは不明です。

重症化・死亡のリスクについても、今後の研究が待たれている段階であり、今のところはわかっていません。

もう一つ、不明とされているのが迅速抗原検出検査の有効性です。こちらもまだ確定的な情報が出ていないので、オミクロン株については抗原検査で陰性だとしても感染の可能性がある、と認識しておく必要があります。

■感染を防ぐために注意すべきこと

感染予防の考え方は、今のところ従来株と同じです。マスクの着用、小まめな手洗い、三密の回避といった基本的な予防策を徹底することで、オミクロン株についても感染するリスクを引き下げられる、とWHOも解説しています。

国内ではまだ1例が見つかっただけであり、外国人の入国を全面禁止にするなどの措置をとっているので、まだ大げさに心配する必要はありません。従来通りの感染予防を行えば、当面は十分でしょう。

COVID-19については活性状態の水素(AFH)を吸入することで、後遺症を改善できることがわかっています。後遺症はウイルスが体内から消えた後に残る症状なので、オミクロン株についても、同様の効果を期待できると考えられます。

■まとめ

これから年末年始まであと1か月という時点になってのオミクロン株発生は経済や生活に大きな影響をおよぼすでしょう。まだ、不明な点が多いので、過度に不安がるのではなく、まずは正しい情報を集めることが大切です。

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