コラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が連日のように最多を更新しています。第6波を引き起こしているオミクロン株は重症化しにくい、と言われていますが、基礎疾患など重症化につながりやすい健康上の問題を抱える人にとっては、不安の大きな状況です。

そんな重症化リスクの一つである肥満について、体内で起きている炎症と深く関係していることが、最近の研究でわかっています。

■コロナ禍で気になる「肥満で重症化」

COVID-19感染者の多くは無症状もしくは軽症にとどまり、重症化する患者は少数派です。ただ、高齢者や基礎疾患を保有する人については、重症化率が高くなることがわかっています。

たとえば、厚生労働省がまとめたデータによると、肥満の人がCOVID-19に感染した場合の死亡率はそうでない人に比べ、2.07倍も高いのです。

これはCOVID-19の重症化にサイトカインストームと呼ばれる現象が大きく関わっているためです。COVID-19で死亡した人の多くはウイルスにより細胞を破壊されて、ダメージを負ったわけではありません。

感染に触発されて過剰に反応した自己の免疫細胞により、正常な細胞が破壊されてしまい、多臓器不全に陥るケースが多いのがCOVID-19の特徴です。

感染症などにより傷ついた細胞からは、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が分泌されます。炎症性サイトカインには免疫細胞を活性化したり、集めたりするはたらきがあるため、大量に分泌されることで、病原体に対抗する免疫の作用を高めることができるのです。

ただし、分泌される量が多すぎると、免疫細胞が暴走してしまい、正常な細胞まで攻撃するようになります。免疫細胞の攻撃により傷ついた細胞もサイトカインを分泌するため、さらに免疫細胞の暴走が激化し……という悪循環が止まらなくなることがあります。

これがサイトカインストームです。もともと、体内で炎症が起きており、サイトカインが多く分泌されている人がCOVID-19を発症した場合には、健康な人に比べて高い割合でこの現象が起きると考えられます。

■太っている人の体内では炎症が起きている?

人の体内では常に、あちこちで炎症が起きています。風邪を引いて喉が腫れたり、脚をねんざして関節が腫れたりした場合には、「炎症が起きている」とわかりますが、そんな風に知覚できない慢性的な炎症を抱えている人が実は少なくありません。

炎症はさまざまな原因で発生しますが、実は肥満も炎症を引き起こすことが分かっています。病原体に感染しているわけでもケガをしているわけでもなく、ただ太っているだけで、体内では炎症が起きるのです。

人の体内にある脂肪細胞には余剰カロリーを脂肪としてため込むはたらきがあります。肥満とはこの脂肪細胞が脂肪をため込みすぎてパンパンに膨らんだ状態のことです。

肥満が進み、満タン状態になった脂肪細胞からはやがて、脂肪酸が漏れ出るようになります。免疫細胞は脂肪酸を漏出させる脂肪細胞を「排除すべき細胞」と誤認し、攻撃することがあります。

ダメージを受けた脂肪細胞は炎症を起こし前述した炎症性サイトカインなど、炎症反応を促進する物質を大量に分泌します。こういった脂肪細胞の炎症は通常、発熱や痛みをともないません。

そのため、知らないうちに体内において前述した炎症性サイトカインが増え、COVID-19を発症した際には重症化するリスクが高くなることがあるのです。

■慢性炎症があると太りやすくなる

前項では肥満すると炎症が起きやすくなることを伝えましたが、実はそれとは逆に、炎症が続くことで太りやすくなる、という特性が人の身体には備わっています。

このはたらきに関わるのはコルチゾールと呼ばれるホルモンです。副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、炎症を抑える作用があります。そのため、人工的に生成されたものがステロイド剤の一種として用いられています。

体内で炎症が起きると、それを抑えるためにコルチゾールが大量に分泌されます。それはよいのですが、コルチゾールには実は、炎症を抑えるはたらきの他に、脂肪の代謝や糖代謝を抑えるはたらきもあります。

その結果、消費しきれない脂質が血液中に増えると、脂肪細胞はこれを取り込みふくらみます。すなわち、肥満が進行するのです。

■炎症を抑えて太りにくい身体に

太ると炎症が起き、炎症が起きると太る――この悪循環を断ち切るためには、体内で起きている慢性的な炎症を抑える必要があります。

慢性炎症を抑える方法はいくつかあり、健康情報サイトなどでも紹介されています。食事、睡眠、運動の見直しや日常におけるストレスの軽減などがよく知られていますが、生活習慣を抜本的に変えるのは簡単ではありません。

そんな中、もっとも手軽な方法と言えるのが「活性状態の水素(H(H2O)m)」の摂取です。この物質に炎症を抑える効果があることはすでにわかっています。炎症と大きく関係するものと見られるCOVID-19の後遺症を軽減する効果についても、臨床試験の結果が発表されており、高い効果が期待されます。

■まとめ

コロナ禍で外出する機会が減り、お腹周りの脂肪が気になる、という人が増えています。この記事で解説したとおり、肥満には慢性炎症を引き起こすリスクがあり、体内で炎症が起きると、COVID-19を発症した場合、重症化するリスクが高まります。

感染力が非常に強いオミクロン株については、注意していてもいつ感染するかわからない、と考える必要があります。食事、睡眠、運動の見直しを含め、肥満と慢性炎症を抑える活動をぜひ、検討してみて下さい。

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