新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が減らない中、病床を確保できなくなった自治体では政府の方針を受け、軽症の患者を入院させない方針をとっています。

感染者が生活を賄ったり、家族への感染を予防したりするためには、あらかじめ一定の準備をしておくことが大切です。この記事では、そんな自宅療養の備えについて、解説します。

■入院できないCOVID-19患者が10万人超

水疱瘡並の感染力を持つと言われるデルタ株のまん延により、国内では多くの自治体で患者数が急増。入院病床がひっ迫したため、症状があっても入院できない患者が増えています。

2021年8月18日時点で9.6万人と発表されているので、この記事を書いている段階では10万人を上回っているものと思われます。COVID-19は重症化する速度が非常に速く、予後が予測しにくい感染症です。

家族が看護すれば、感染が広がる恐れもあるため、本来は入院させて隔離し治療する必要がありますが、それができないため、政府はやむなく軽症の患者については自宅療養させることとしています。

療養中に急変して死亡するケースなども報じられているおり、感染者にとって危険性が高い状況が続いている、と考える必要があります。

■自宅療養中は家族の外出や来訪者もNG

PCR検査などによりCOVID-19陽性と判定された場合、保健所が解除を認めるまで自宅療養を続けねばなりません。発症から10日経過などいくつかの条件が定められているので、通常2週間程度は外出できないなど、生活を大幅に制限されます。

療養中は1日2回の体温測定など、自身で健康状態を確認しなければなりません。保健所からは1日1回、電話等で状態のチェックがあるので、患者は容態を報告します。

自宅療養では患者だけでなく家族の生活も制限され、特別な事情があるときをのぞいて、原則的には外出が禁止されます。また、来訪者と会うこともできないので、自宅療養中に生活に必要な物資は事前に入手しておく必要があります。

■もし感染したら? 自宅療養中の暮らし方

自宅療養の主な目的は健康状態の悪化防止と感染拡大の予防です。COVID-19を根本的に治療できる薬は今のところ見つかっていません。したがって、しっかりと休養し、栄養バランスのいい食事をとることが悪化防止の基本です。

感染予防については、外出しないのはもちろんですが、家の中で家族に感染しないよう努めることも大切です。患者はできるだけ一室にこもり、家族との接触を減らす必要があります。食事や衣類の交換などの世話をする家族は1人に限定します。

接触感染のリスクを避けるため、リネンや食器などを他の家族と共有するのはNGです。トイレや洗面所など、共有せざるを得ない空間については、しっかり換気し、小まめに消毒することが求められます。

■隔離生活を送れるようあらかじめ用意しておくもの

上記のような生活を送るためには、事前の準備が欠かせません。一人暮らしの場合は特に、普段から隔離状態でも生活できるよう、必要なグッズを用意しておく必要があります。

【食糧や飲料水】

最低でも2週間程度賄える量を保有しておきましょう。消化がよく、調理に手間がかからない食品がおすすめです。栄養が偏らないよう、サプリメントなども用意しておくと安心です。

【薬品】

持病がある人は薬を用意しておきましょう。その他にも総合感冒薬や胃腸薬、解熱座などがあると安心です。

【サニタリー】

家族の感染を防ぐためにはマスクや消毒薬も必要です。生活必需品であるトイレットペーパーや生理用品なども備蓄しておきましょう。

【その他】

あると安心できるものにパルスオキシメーターがあります。血中酸素飽和度を測る器械で、Amazon等でも購入できます。

■まとめ

コロナ禍の出口が見えず、医療のひっ迫状況が解消されないため、感染者が自宅療養を強いられるケースはしばらく続くと考えられます。備えとして用意したものは災害時の備えにもなるので、一定期間ごとに消費しては備蓄する「ローリングストック」をするのがよいでしょう。

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