コラム

活性酸素は健康の大敵――病気や健康について少し詳しい人にとって、今や常識となった感がある事実ですが、活性酸素がなにものなのかはあまりよく知られていない気がします。

健康を守るためにはどんな行動をとればいいのか、正しく理解するためには「大敵」である活性酸素について詳しく知っておきたいところです。

■活性酸素にはいろいろな種類がある

人が活動する際には必ず体内で活性酸素が発生します。細胞内のミトコンドリアで「エネルギーの通貨」と呼ばれるATPを産生する時に活性酸素ができてしまうのです。

よく誤解されていますが、活性酸素は単一の物質名ではありません。酸素分子がより反応性の高い形に変化した化合物の総称であり、一般的に次の4種類が知られています。

①過酸化水素(H2O2):市販されているオキシドールは過酸化水素水を3~4%含む水溶液。

②スーパーオキシドアニオンラジカル(・O2-):酸素分子に電子が一つ余分に付加された物質。反応性が非常に高く、接触したほとんどの物質を酸化する。

③ヒドロキシラジカル(・OH):体内の鉄分などと過酸化水素が反応することで発生する。活性酸素のなかでは最も反応性が高く、あらゆる物質を酸化する。

④一重項酸素(1O2):一般的な酸素分子の電子が偏って存在する状態。反応性が高く、他の物質を酸化する力が強い。

■ウイルス・細菌を攻撃? 実は健康を守るはたらきも 

「活性酸素=身体を傷つける悪者」という考え方が一般に知られていますが、実は健康を保つ上で重要なはたらきをすることもあります。

たとえば、白血球が細菌などの病原体を処理する際には、細胞内で発生した過酸化水素の毒性を利用します。オキシドールで殺菌するのと同じ作用が体内でも使われているのです。

その他にも、過酸化水素は細胞間の信号伝達や細胞の分化、アポトーシスなどを促して、身体が正常に働くのを助ける役割も担っています。ですから、「活性酸素はできるだけ除去すべき」と安易に考えるのは間違いです。

■危険なフリーラジカルはドミノ倒しで細胞にダメージ

一方、身体にとって非常に有害に作用する活性酸素種もあります。その代表格と言えるのがヒドロキシラジカルなどのフリーラジカルです。

少し難しい話になってしまいますが、フリーラジカルとは「不対電子」を持つ原子や分子を言います。電子は2つ1組の状態になると安定しますが、そうでない状態では非常に不安定なので、他の物質と反応しやすくなります。

そのため、ヒドロキシラジカルは脂質、核酸、アミノ、炭水化物など、身体を構成するあらゆる成分と反応して酸化してしまいます。

中でも、細胞膜を構成する脂質と結びつくと、ドミノ倒しのように次々と酸化反応が発生してしまい、細胞のはたらきが大きく損なわれてしまいます。

■さびた細胞を元に戻せるのは水素だけ

活性酸素は人が呼吸により酸素を取り入れて活動すると、必ず体内で発生する物質です。そのため、人の身体には活性酸素を無毒化するはたらきももともと備わっています。

体内で産生されるスーパーオキシドディスムターゼや体外から取り入れるビタミンCやE,ポリフェノーツなどの抗酸化物質により、活性酸素の毒性を抑えることで、細胞の酸化を防いでいるのです。

ただし、体内で産生されるスーパーオキシドディスムターゼの量は加齢とともに減少します。特に40代以降は急激に減少するため、老化や身体の不調が起きやすくなるのです。

また、スーパーオキシドディスムターゼや抗酸化物質には酸化してしまった細胞をもとに戻すはたらきはありません。それができるのは強い還元力を持つ物質――すなわち水素だけだと言われます。

特に、水素の中でも還元力が格段に強い原子状水素にはドミノ倒し式に酸化してしまった細胞膜をももとの状態に戻す作用がある、と考えられており、老化やさまざまな疾病を予防する高い効果が期待できます。

■まとめ

活性酸素は人の健康に大きく影響する物質です。中でも、フリーラジカルには細胞を傷つけることで、人の健康を損なう強いはたらきがあります。そんなフリーラジカルの毒性を効率よく抑えられるのが水素――特に原子状水素です。

水素を摂取することで得られる健康効果は非常に多様であり、その仕組みはまだまだわからないことだらけですが、もっとも基本となる「有害な活性酸素を還元して水(H2O)に変えてしまう」というはたらきについて、まずはしっかり理解しておきたいところです。

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