コラム

血管は体内のあらゆる細胞を支える重要な輸送路です。動脈硬化により、そんな輸送路がダメージを受けると、さまざまな不具合が発生します。

最近では自己免疫にも関わることがわかっており、コロナ禍の中、あらためて血管の健康を守ることの重要性が意識されています。

■吉川晃司さんが狭心症 知らぬ間に進む動脈硬化

タレントの吉川晃司さんが狭心症でステント留置の手術を受けたことを発表しました。狭心症は心臓の血管が狭まって血流が滞る疾患です。ひどくなると、心臓の筋肉が壊死してしまう心筋梗塞を引き起こし、死にいたることもあり得ます。

血管が狭まる原因は主に動脈硬化です。本来は状況に合わせて柔軟に伸び縮みし、血流を確保している動脈が硬くなったり、プラークと呼ばれる組織により狭窄したりすると、血液が流れにくくなります。

さらに、プラークが破裂して血のかたまりができると、血管が完全に詰まってしまい、その先の組織に大きなダメージが生じます。心臓でそういったトラブルが起きれば、心筋梗塞、脳なら脳梗塞といった命に関わる病気を発症してしまうのです。

■動脈硬化が自己免疫の過剰反応を引き起こすことも

動脈硬化は生活習慣病の一つであり、高血圧や高血糖ストレスなどにより起きます。全身的な健康状態の悪化に伴って、血管は老化して硬くもろくなります。

弱った血管内皮に傷ができると、血管の内壁にLDLコレステロールが入り込みます。身体にとっては異常事態なので、マクロファージなどの免疫細胞が反応。集まった免疫細胞の死がいがコブのようにふくれることで、プラークが形成されます。

体内の免疫細胞にはさまざまな種類があり、その中には自分自身の細胞を破壊するものもあります。老朽化した細胞を除去するために必要な免疫細胞ですが、活性化しすぎると、健康を損なうことになるため、ブレーキ役になる免疫細胞も存在します。

それぞれがバランスよく働くことで、人の身体は適切な状態に保たれているのです。

ところが、プラークにより血流が滞ると、ブレーキ役の免疫細胞がその先の組織に届きにくくなります。そのため、免疫細胞により、自分の身体が損なわれていくようになり、さまざまな自己免疫性疾患を発症するリスクが高まります。

新型コロナウイルス感染症についても、自己免疫の暴走が重症化や後遺症の原因とされています。高血圧や糖尿病といった動脈硬化につながりやすい生活習慣病を持っている人のリスクが高いこととも関係があるのではないか、と考えられます。

■予防の基本は血管の状態改善

動脈硬化予防の基本は生活改善にあります。血圧と血糖値を引き下げ、ストレスを低減することで、動脈硬化のリスクは低下します。

食事における塩分や糖分、カロリーの制限、適度な強度および量の運動、質のよい睡眠を十分にとることなど、健康的な生活を送ることで動脈硬化を予防できます。

加えて、Suisoniaにも血管の状態を改善する効果があることがわかっています。血管内皮の安定に関係する物質の分泌や、炎症の低減、免疫の調節など、いくつもの作用が複合的にはたらくことで、血管を若くしなやかな状態に保つはたらきが期待できるのです。

■まとめ

自己免疫の暴走は人が健康を損なう原因の一つです。動脈硬化により免疫のバランスが崩れ始めると、そのことによりさらに血管の状態が悪化する、という悪循環に陥ってしまいます。

生活習慣の改善により予防することができるので、まずは食事、運動、睡眠という基本を見直してみてはいかがでしょう。

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