コラム

第3波と呼ばれる新型コロナウイルス感染症の拡大が見られる中、首都圏で緊急事態宣言が発令されるなど、全国的に緊張感が高まっています。

年末年始から続く自粛ムードもあり、これまでにないストレスを感じる人も多いはず。水素にはそんなストレスを緩和する効果がある、と考えられています。

■水素摂取でストレスホルモンが減少

ストレスに対する水素摂取の効果についてはこれまでいくつかの研究結果が発表されています。たとえば、2018年に国立研究開発法人理化学研究所と大阪市立大学健康科学イノベーションセンター等が行った実験では、高濃度水素水の摂取によりストレスホルモンの減少が確認されました。

この実験では成人男性17人を対象に濃度1.1~1.6ppmの水素水600mlを摂取した群、同じく水素水300mlとただの水300mlを摂取した群、ただの水600mlを摂取した群に分けて、飲水後に血液検査を実施。

その結果、水素水、水素水と水、ただの水という順でストレスホルモンであるコルチゾールの現象が見られた、と報告されています。

■活性酸素・炎症の抑制でストレスを抑える

水素がなぜ、ストレスの影響を抑制するのかについて、現状ではいくつかの説が考えられます。その一つが活性酸素の除去や炎症の抑制です。

ストレスが増大すると、人の体内では活性酸素が増え、細胞は酸化ストレスにさらされます。すなわち、活性酸素の産生とそれを抑えるはたらきのバランスが崩れることで、酸化され傷つく細胞が増えるのです。

傷ついた細胞から炎症反応を促進するサイトカインが分泌されることで、体内のあちこちで炎症が起きます。

ストレスは内分泌系にも影響を与えます。人の身体はストレスにさらされると、交感神経優位になり、内分泌系の一部が活性化します。活性化した内分泌系が炎症性サイトカインの分泌を促すことで、やはり体内で炎症が多発するようになるのです。

最近では、こういった炎症が人の精神状態を悪化させることがわかっています。たとえば、うつ病患者の末梢血を調べると、IL-6やプロスタグランジンなど、炎症と関係が深い物質が高い値を示します。

ストレスにより炎症が起きると、ストレスをより強く感じやすい精神状態に陥ってしまうのです。

■脳のATP産生が精神状態に影響する可能性も

人の脳にはもともと、ストレスを処理する機能が備わっています。ストレスによって一時的に脳内物質のバランスが崩れても、脳自身のはたらきによりバランスを取り戻すことができるのです。

ところが、ストレスが過剰になり、ストレスを処理するために必要なエネルギーが足りなくなると、このはたらきが低下してしまいます。

脳は人体の中でも、大量のエネルギーを必要とする器官です。そのため、脳細胞にはエネルギーを生み出すミトコンドリアが非常に多く存在します。このミトコンドリアがブドウ糖などから作り出すATPにより脳は活動しているのです。

そのため、ATPが不足すると脳はストレスを処理しきれなくなり、精神的なダメージが蓄積されやすくなります。

■水素は活性酸素・炎症を抑えATP産生を促す

こういったストレスと身体の仕組みとの関係に照らすと、水素の作用が見てきます。まず、もっともシンプルな作用は活性酸素の除去でしょう。摂取した水素がヒドロキシラジカルなどの活性酸素を無毒化することで、炎症を抑え心身が受けるダメージを抑制できます。

特に、suisoniaについては炎症を抑えるはたらきが報告されているので、より確かな効果が期待できます。

suisoniaにはもう一つ、ATPの産生を促すはたらきもあります。ATPは細胞内にあるミトコンドリアという小器官で産生されます。その際に水素を必要とするので、外から補ってやれば、ATPをより効率よく産生できるようになります。

十分にATPを産生できれば、ストレスを処理する脳のはたらきもアップするため、ストレスへの耐久性が高くなる、と考えられます。

■まとめ

ストレスによる心身の変化は健康を維持する上でプラスにはたらくこともあります。ただ、過剰なストレスにさらされ続けると、人の健康を維持するさまざまな機能が障害され、健康を損なうことがあります。

外的なストレスの量をコントロールするのは簡単ではないので、水素の摂取などストレスへの耐性を高める工夫を暮らしの中に確保しておくことが、健康を維持する上では非常に大切です。

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