コラム

アメリカのメディア「Forbes」は今年3月、著名なレストランチェーン経営者の自殺を報じました。記事によると、死を選んだ理由は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症とされています。

世界的にまだまだ患者数が増え、後遺症に苦しむ人が増える中、COVID-19がうつにつながる可能性をもっとしっかり知っておく必要がありそうです。

■店舗数600超のチェーン経営者が後遺症で自殺

COVID-19の後遺症が原因で自殺したとされるのはレストランチェーン「テキサス・ロードハウス」のCEO、ケント・テイラー氏(65)。同氏が経営するチェーンは661店舗を展開し、従業員6.5万人を抱える大手のステーキレストランです。

COVID-19を発症したテイラー氏は、治癒した後もひどい耳鳴りに苦しんでいたそうです。実際、COVID-19の後遺症として耳鳴りを訴える人は多く、海外で行われた調査を見ると、COVID-19を発症した人の10~15%がこの症状で長く苦しんでいる、と報告されています。

重度の耳鳴りに悩むテイラー氏は治療の研究に資金を提供する活動も行っていましたが、今年3月に自ら命を絶ちました。

■COVID-19との戦いは後遺症が主戦場に

ワクチン接種が世界中で広がる中、COVID-19の感染については抑制できる目処が立った、と考えられます。ただ、これまでに感染した人は1.9億人にのぼっており、今後は彼らの一部が抱える後遺症が大きな問題になる、と指摘する専門家もいます。

COVID-19の後遺症は非常に多様です。テイラー氏の自殺を招いた耳鳴りの他、呼吸困難や咳、倦怠感、嗅覚障害、味覚障害など、身体のさまざまな部位でいろいろな症状を発症します。

カリフォルニア大学デービス校で行われた調査によると、感染者の1/4が数か月以上続く後遺症を経験しており、入院した患者の場合には3/4にまでその割合が跳ね上がる、と報告されています。

こういった状況を踏まえて、医学賞を運営するアルバート・&・メアリー・ラスカー財団の会長であり、感染症の専門科でもあるクレア・ポメロイ氏は「今後、数百万人の後遺症患者のケアが必要になる」と警鐘を鳴らしました。

アメリカにおける感染者数は3400万人程度とされているので、10%が後遺症を抱えることになれば、340万人が長く続く症状に苦しむことになります。

■後遺症で心配されるのはうつ症状の発症

さまざまな症状が報告されているCOVID-19の後遺症ですが、総じて言えば、ほとんどは免疫の異常により発症している、と考えてよいでしょう。

ウイルスが体内からいなくなった後も症状が残るのは、感染によりバランスを崩してしまった免疫細胞が、健康な細胞を攻撃し傷つけるためです。心臓や肺などの細胞が攻撃対象になることもあれば、神経細胞が攻撃されることもあります。

耳鳴りの場合には、音を感知、あるいは伝える神経が損なわれたり、免疫反応によってできた血栓が聴覚に関係する部位で詰まったりすることで起きるのではないか、と考えられます。

そういった免疫による症状の一つとして、心配されるのがうつです。原因や治療法がわからないため、後遺症がいつまで続くのか、は誰にもわかりません。仕事に行けず収入が減る患者や家事などの日常生活をこなせなくなってしまう患者も少なくないでしょう。

長く続く後遺症は精神的なストレスと直結します。さらにもう一つ、免疫細胞の攻撃によって細胞が傷つき、体内で炎症が起きると、炎症性サイトカインが大量に分泌されます。

この物質には免疫細胞を集めたり、活性化させたりするはたらきがありますが、脳に届くと、精神的な落ち込みをもたらします。つまりCOVID-19の後遺症は「後遺症→炎症→うつ」という生理学的な反応の起点になりえるのです。

テイラー氏の自殺に関係しているかどうかは不明ですが、COVID-19の後遺症は生理学的にも自殺をもたらす可能性があることを私たちは理解する必要があります。周りにCOVID-19の後遺症に苦しむ人がいたら、うつの危険性がある、と考えるべきでしょう。

■原子状水素による抗炎症と免疫調節がカギ

COVID-19の後遺症について、「治療法がない」と先ほど書きましたが、実は存在しています。後遺症の仕組みを考慮すると、免疫の調節と炎症の軽減が後遺症治療のカギです。

ただ、これらを適切に行うのは容易ではありません。たとえば、感染症などをきっかけに免疫細胞が末梢神経を傷つける病気にギランバレー症候群がありますが、治療の基本は対症療法です。

時間をかけて患者の身体が免疫のバランスを取り戻すのを待つ以上のことはなかなかできません。

そんな中、COVID-19の後遺症には原子状水素が効くのではないか、と考えられます。免疫の調節、抗炎症という効果がすでに論文として発表されており、COVID-19の後遺症にはたいへん相性がいい物質です。

利用者の気分を改善する効果も複数の医療機関で確認されているので、直接的にうつ症状を軽減するはたらきも期待できます。

■まとめ

COVID-19の後遺症は今後、世界中で大きな問題になると思われます。デルタ株が急速に広がっているため、最近では20代~50代のいわゆる現役世代が発症するケースが増えています。

長く続く後遺症により、仕事ができなくなれば、経済的に困窮する人も増えるでしょう。そういった問題からうつ症状を発症すれば、働けない期間がさらに長引いてしまいます。

原子状水素は後遺症に対して、大きな効果が期待できる物質です。後遺症でお悩みの際は試してみることをお勧めします。

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