長引くコロナ禍の中で問題視されているのが運動不足です。在宅勤務で通勤が不要になった人やランニングや散歩、ジムワークなどの運動を控える人が増えており、健康上のさまざまな問題につながることが心配されています。

脚の静脈で起きるトラブル――静脈瘤や血栓などもそんな問題の一つです。

■コロナ禍で身体を動かす機会が減っている

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、世界中で生活様式が激変しました。たとえば、感染を防ぐため在宅勤務を導入する企業が増えたことから、正社員の4人に1人がテレワークを実施しています(株式会社パーソル総合研究所調査)。

通勤の運動量は軽視できません。駅まで歩いて構内の階段を上り下りし、揺れる電車内で脚を踏ん張って立ち続けることで、足腰の筋肉を使い少なくなりカロリーを消費します。

体重60kgの人が30分歩き、電車内で60分間立ち続けると、200キロカロリー以上を消費します。往復すれば400キロカロリー以上です。

成人男性が1日に摂取するカロリー量は2000カロリー程度なので、そのうちの2割程度を通勤により消費していたことになります。通勤しなくなるだけで、体重が増えがちになるのは自然な現象なのです。

ランニングなどの運動を意識的に取り入れてきた人たちの暮らしも変わりました。シューズブランド「ALTRA(アルトラ)」が2020年6月に行ったアンケート調査によると、自粛期間中に運動不足を感じた、と回答した人が約6割にのぼりました。

外出を控える風潮に影響されてランニングなどの運動を「自粛」してしまう人が多く、運動不足だと意識する人が増えたのです。

■運動不足は脚の血管にも障害をもたらす

運動は食事や睡眠と並んで、健康に強く影響する要素なので、不足するとさまざまな問題が発生します。メタボや糖尿病、精神面への影響などがよく知られていますが、脚の血管に対する悪影響も見逃せません。

その一つに下肢静脈瘤があります。その名の通り、脚の静脈で血行が滞ってしまい、血管がコブ状にふくらんでしまう病気です。症状が進むと、脚がだるくなったり、むくみやすくなったりします。

さらには色素沈着が起きたり、ひどくなると皮膚表面の潰瘍に潰瘍を発症したりすることもあるので、注意が必要です。この病気は40歳以上の女性に多く、特に出産経験がある人では2人に1人が発症することがわかっています。

運動不足により脚の血管で起きる障害にはもう一つ、深部静脈血栓症があります。「エコノミークラス症候群」とも呼ばれる病気で、脚にできた血栓が心臓や肺などの血管を詰まらせることで発症します。

■第二の心臓が止まると脚の血流が滞る

運動不足で脚の血管にトラブルが生じるのは血流が滞ってしまうためです。人の身体に張り巡らされた血管は心臓から身体の各部分へと血液を届ける動脈と各部から心臓に血液を戻す静脈に分かれます。

このうち、動脈については心臓の拍動によって血液が運ばれますが、静脈では筋肉の収縮と逆流を防ぐ弁のはたらきによって血液が流れています。

ふくらはぎのことを「第二の心臓」と呼ぶのはそのためです。心臓から遠い下肢の静脈はふくらはぎの筋肉が収縮することで、血流を保っているのです。

なんらかの理由で逆流を防ぐ弁が壊れてしまい、血流が滞るようになると、血液が溜まり、血管がコブのようにふくらんで静脈瘤を発症してしまいます。

また、滞った血液が固まると、血のかたまり――血栓ができます。静脈瘤も血栓も、脚の血流が悪くなることで発症するのです。その大きな要因となるのが「第二の心臓」の活動低下です。

歩いたり走ったり、といった運動が足りず、立ったり座ったりといった状態が続くと、「第二の心臓」がはたらかないため、静脈の血流が滞ってしまいます。

■予防のカギはふくらはぎと血管の状態改善

下肢静脈の状態を健康に保つためには、ふくらはぎの筋肉を動かすことが大切です。歩く時間を増やすのはもちろんですが、歩行の際はなるべくふくらはぎに負荷をかけるようにしましょう。

かかとを上げて歩くよう意識するなど、日常の動作を変えるだけでも、効果があります。かかとがないスリッパなども販売されているので、そういうアイテムを利用するのもお勧めです。

また、座り仕事の後はほんの3分程度でも、スクワットをするなど、脚の血流につながる活動をするのもよいでしょう。

血管の状態改善には水素の摂取も有効です。特に原子状水素を含むSuisoniaには血管の状態を若返らせる効果があるため、静脈瘤や血栓についても予防的な効果が期待できます。

■まとめ

コロナ禍による運動不足はさまざまな悪影響をおよぼしています。ただ、感染症そのものとは違い、今回解説した静脈瘤や血栓は意識して対策を講じれば、比較的容易に予防できます。

歩く量が減った、などの変化を感じている方は、新しい生活様式がもたらすリスクを意識した上で、運動したり原子状水素を利用したり、といった対応をすることが大切です。

Categories: