都道府県民アンケートから見える幸福になるための条件とは?

Medical Life Science Laboratory

「広義の健康」と幸福はほぼ同義です。ただ、幸福は漠然とした感覚であり、どういった条件が調えば幸福になれるのか、明確に定義するのは簡単ではありません。

そんな中、47都道府県を対象に行われたアンケート調査に、考え方のヒントになりそうな情報がありました。

■2年連続の幸福度ナンバーワンは宮崎県

日本列島は東西南北に細長く、地域によって気候帯や文化がまったく違います。都道府県ごとにいわゆる「県民性」には大きな差異があり、アンケート調査などを見ると、その違いは明かです。

言語や文化、しきたりについては全国的に共通している部分が大きいにもかかわらず、地域ごとに生活や環境に対する意識は大きく異なっているのです。

たとえば、ブランド総合研究所が行った「都道府県SDGs調査2020」において、国内で幸福度がもっとも高い県となったのは宮崎県でした。この調査は47都道府県に住む約1万6000人を対象に、暮らしについての感じ方や悩み、地域に対する要望など、多様な事柄を尋ねたものです。

自身について「幸せ」と回答した人の割合を比較したランキングで、宮崎県は2019年、2020年と2年連続で国内ナンバーワンに輝いています。

■所得が低く悩む人が多い

そんな宮崎県とはどんな県なのか……幸福感と密接につながりそうな経済面に注目すると、少し意外なデータが見つかりました。宮崎県民は経済的には国内において恵まれている、とは言えないのです。

2019年に厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、平均年収がもっとも多いのは東京都で620万3700円にのぼります。神奈川県、愛知県、大阪府と大きな都市を抱える府県が続き、宮崎県はというと379万1300円で45位にランクされています。

東京都比べると4割も少ない額であり、47都道府県で同県よりも平均年収が少ないのは沖縄県と青森県しかありません。一般に、収入は幸福度と密接に結びついている、と考えられています。

実際、ブランド総合研究所の調査を見ても、宮崎県は「低収入・低賃金」や「貯蓄・投資」「借金・ローン」といった悩みごとを抱える人の割合が全国でもかなり高めです。

■優しい人が多く人間関係は良好

一方、幸福度のアップにつながりそうなデータを探してみると、「優しい人が多い」というデータが見つかりました。

ソニー生命保険が行ったアンケート調査、「47 都道府県別 生活意識調査 2018-19 年版」によると、「『優しい人の多さ』が自慢」という項目で、宮崎県は長崎県と並んで、47都道府県中トップとなっています。

興味深いのは同じ調査の2019年版で行われた「自分は『優しい』と思う」という項目のアンケート調査においては宮崎県は10位にとどまっていることです。

つまり、同県の人は「自分が人に優しくしている」と感じるより、「人から優しくしてもらっている」と感じることの方が多い、と言えそうです。

実際、そのことを裏付けるように、ブランド総合研究所が行った調査では「パワハラ」や「家庭内暴力・DV・虐待・非行」で悩む人が非常に少ない、という結果が現れています。

職場や学校、家庭など、人が密に接する場で優しい人たちに囲まれている、と感じている人が多く、人間関係で悩む人が少ないのが宮崎県の特徴と言えそうです。

■まとめ

こういったアンケート結果だけで、幸福の条件を語ることはできませんが、一つの傾向は見えてくる気がします。すなわち、一般に考えられているよりも、経済的な問題が幸福度に与える影響は小さく、周りの人がどんな人間かによる影響は大きいと言えそうです。

 

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