食事は睡眠や運動とともに健康を支える大きな要素の一つです。栄養バランスに優れたものを適量食べることで、歳を重ねてもより美しく健康な身体を実現できます。旬の食材には特に、その季節に必要とされる栄養素がたくさん含まれているので、意識して摂るのがおすすめ。

1回目の今回は、夏バテ予防にピッタリのゴーヤをご紹介します。「苦いのが苦手」という人が少なくありませんが、これを読んだら食べてみたくなるかもしれません。

■夏バテはお肌の大敵! 栄養不足で老化が進む

夏になると食欲がなくなってしまう、という人が少なくありません。2020年のデータを見ると、最高気温が35℃以上という猛暑日が20日以上もあった地域が、国内では44地点も記録されています。

命の危険を感じる暑さですから、夏バテを起こしてしまうのも無理ないところでしょう。高温多湿の環境により、身体の機能が正常に働きにくくなるのが夏バテ。「だるい」「疲れる」「食欲がない」といった症状がよく見られます。

食が細るとエネルギーが足りなくなるので、疲労感や倦怠感が増してさらに食欲がなくなる、という悪循環に陥りがち。

食欲不振はさらに、お肌の状態悪化にもつながります。皮膚の健康を維持するための栄養素が足りなくなるので、シワやシミなどが増え、皮膚年齢が急激に高くなってしまうことがあります。

そんな夏バテに効くのが旬のお野菜――中でもゴーヤの効果は抜群です。

■ゴーヤの苦み成分モモルデシンには食欲増進効果

そんな夏バテに効く食材として注目されているのがゴーヤ(ニガウリ)です。名前の通り、食べるとかなり苦みを感じるので、苦手とする人も少なくありません。

ただ、ゴーヤの苦み成分には食欲を増進する効果があるので、敬遠するのはちょっともったいないかも。苦み成分であるモモルデシンは胃酸の分泌を促してくれるので、夏バテで食が進まないときも、食卓にゴーヤを取り入れることで、食欲の改善が期待できます。

モモルデシンはサポニンとアミノ酸が合わさってできている成分です。整腸作用や血糖値・血圧を引き下げる作用もあるので、体調が狂いがちな真夏にはぜひ、しっかり摂りたい栄養分と言えます。

■ビタミンCと食物繊維でシワを抑え美白に

ゴーヤに含まれているのはもちろん、苦み成分だけではありません。ビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養分も非常に豊富です。

ビタミンCは活性酸素の害を抑える抗酸化物質の代表格と言われます。疲労回復効果も高く、皮膚を構成するコラーゲンの生成を助けたり、シミのもとであるメラニン色素の生成を抑えたりするはたらきもあるので、夏の美容には特に大切な栄養成分です。

さらに、健康美の基本と言えるのが腸内環境。最近では腸内フローラ(細菌叢)の価値がよく知られるようになってきたので、美容目的でヨーグルトや食物繊維を摂るのがごく当たり前になりました。

ゴーヤにはセロリの14倍近い食物繊維が含まれているので、しっかり食べれば、便秘を防いで腸内環境の改善をサポートしてくれます。

■大きめ? 小さめ? ゴーヤを美味しくいただく秘訣

最近では夏場になるとスーパーなどでごく普通にゴーヤを見かけます。大きいものや小さいものなど、いろいろなゴーヤが並んでいますが、美味しく食べたいなら小さめのものがおすすめ。

大きいものに比べて身が締まっていてみずみずしいので味が濃く、炒め物などにしてもシャキシャキとした食感を楽しめます。

さらに、独特の凸凹は大きめ、緑色が濃く光沢のあるものを選んでください。ゴーヤはすぐに成熟が進んでしまうので、黄色みを帯びているものはもう、美味しくありません。

食べ方はいろいろありますが、代表料理であるゴーヤチャンプルーのように、油で炒めると、たっぷり含まれているβカロテンを効率よく摂れます。

わたの部分は苦みが強いので、苦手な人はよくこそげ取るとよいでしょう。ただし、わたやタネに含まれる成分にはがん細胞を自死(アポトーシス)させる作用が見つかっています。

苦みが嫌でないなら、わたやタネごと食べることで、がんを予防することができます。

■まとめ

いかがでしたか? 体調を崩しやすい夏場は特に、旬を迎える野菜を摂りたいところ。暑い沖縄で愛用されてきたゴーヤは夏バテ防止にピッタリの優れた食材です。

「苦いのが苦手」という方も、半ば薬だと思ってトライしてみてはいかがでしょう? 必ずしも美味しく食べられなくても、夏バテ気味の時には身体が欲するので、「美味しい」と感じられるかもしれません。

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