食事は睡眠や運動とともに健康を支える大きな要素の一つです。栄養バランスに優れたものを適量食べることで、歳を重ねてもより美しく健康な身体を実現できます。旬の食材には特に、その季節に必要とされる栄養素がたくさん含まれているので、意識して摂るのがおすすめ。

そんな食材を紹介する記事の2回目は、夏のお悩みに効くパプリカをご紹介します。赤、黄、オレンジなど、鮮やかな色が映えるパプリカは実は栄養面でも優れもの。特に、日焼けとむくみを抑える効果大なので、これからの季節にぜひ、たくさん食べたい食材です。

■真夏に旬を迎えるパプリカはどこからやってきた?

夏の気候は美容の大敵です。強烈な紫外線は日焼けやシミのもとですし、エアコンが効いた部屋にこもっていると、水分が溜まってむくみがち。

そんな夏のお悩みに効くパプリカのふるさとはどこだと思いますか? 実は東欧の農業国、ハンガリーがパプリカの生誕地です。

形を見てわかる通り、パプリカは唐辛子の親戚です。もともと唐辛子は南米原産ですが、大航海時代にヨーロッパに伝えられ、ハンガリーでは甘く肉厚な野菜に進化。パプリカが誕生したのです。

日本には明治初期にやってきた、と言われています。長く、知る人ぞ知る野菜でしたが、1990年代になって食文化が多様化するのを受け、ポピュラーな食材になりました。

■赤、黄、オレンジ……色ごとに少し違う美容・健康成分

パプリカの旬は6~9月。暑くなるほど、甘くなり栄養が豊富になるお野菜です。赤、黄、オレンジなど、さまざまな色がありますが、カラーによって美容成分が少し違うので、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

《赤色のパプリカ》

鮮やかな赤色はカロテノイドの一種であるキサントフィルと唐辛子で有名なカプサイシンが大量に含まれているため。キサントフィルはカロテノイドの一種で、抗酸化力が非常に強い栄養素です。

カプサイシンには血行促進作用や新陳代謝促進作用があります。また、抗酸化作用も強く、免疫力を高める効果も確認されています。

《黄色のパプリカ》

黄色のパプリカにはカロテノイドの一種であるルテインが大量に含まれています。ルテインには、強い抗酸化力に加え、ブルーライトなど、強い光から眼を守るはたらきがあります。日差しが強い夏場にはしっかり摂りたい栄養素の一つです。

《オレンジ色のパプリカ》

オレンジ色のパプリカには赤色と黄色の両方の成分が含まれています。キサントフィルやルテイン、カロテノイドがそれぞれバランスよく含まれているので、幅広い効果が期待できます。

■たっぷりのカリウムでむくみを予防

エアコンの効いた屋内で過ごしていると気になるのが脚や顔のむくみです。身体が冷えて血行が悪くなると、どうしても体内にナトリウムがたまり、それに合わせて水分もたまってしまいます。

そんなむくみの軽減に有効なのがカリウム。体内に蓄えられたナトリウムを排出するはたらきがあるので、しっかり摂ることでむくみを軽減できます。パプリカにはそんなカリウムが大量に含まれています。

なお、カリウムは水溶性の栄養素なので、煮炊きすると汁気の中に溶け出ていってしまいます。効率よく摂取するためにはサラダなどにして生で食べたり、オリーブ油で炒めたりして食べるのがおすすめです。

■美味しくて栄養成分が多いパプリカの選び方と保存法

美味しいパプリカを見分ける一番のポイントは色。色が濃く、鮮やかでムラのないものは、適切に熟しており、栄養成分も豊富です。

新鮮さも大事なので、全体にはりがあり適度に重たいものがおすすめ。ヘタがちゃんと緑色をしていてしなびていないか、もしっかり観察しましょう。

真夏以外は常温でも保存できますが、冷蔵庫に入れておくと、長持ちします。新聞紙やキッチンペーパーにくるんで、ビニール袋に入れ、野菜室で保存します。

たくさんもらった時など、さらに長く保たせたいときには、冷凍保存もできます。丸ごとラップで包んだものを冷凍用のビニールバッグに入れて冷凍室で保存すれば、1か月程度は鮮度が落ちません。カットした上で冷凍すれば、解凍せずそのまま料理に使えます。

■まとめ

色鮮やかで見た目がおしゃれなパプリカは美容効果がとても高い野菜です。夏はお肌のダメージが気になる季節なので、旬を迎えて美味しくなったパプリカをぜひ、食卓に載せてみてください。

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