コラム

暑くなると夏バテしてしまい、毎年目の下に濃いくまが――そんなお悩みを抱えている方にすすめたい食材がもやしです。年中出回っているお野菜ですが、夏バテに効く栄養成分がたっぷりふくまれているので、内臓疲労を軽減してくまを改善するのに役立ちます。

◆目の下にできるクマは内蔵疲労のサイン

目の下にくまができる原因はいくつかありますが、夏場に増えるのが内臓疲労によるもの。猛暑で自律神経のバランスが崩れたり、食欲が減退して冷たいものばかり食べたりすると、腎臓や肝臓の機能が低下します。

その結果、老廃物が溜まり血流が悪くなると、目の下の毛細血管が目立つようになり、青や紫のくまができるのです。食欲がなくなり栄養が偏ると、皮膚がたるむこともあります。そうなると、影ができやすくなるため、くまがより一層目立つようになります。

そんな夏のくまを改善するためには内臓疲労の回復が有効です。特に食べ物に気をつけることで、内臓のはたらきを整えることができますが、中でも効果が大きいのがもやしです。

◆語源は「萌やし」 国内では主に3種類

主に植物の種から生えた芽の部分を食べるのがもやしです。もともと、「萌やす(芽が出る)」という言葉が語源なので、まさにその名の通りの食材と言えます。

国内で流通しているもやしの9割は緑豆で、他にも関西で好まれるブラック・マッペや豆の部分も食べる大豆もやしなどもあります。

緑豆は太くてシャキシャキした歯ごたえが特徴。ブラック・マッペは細めで汁が絡みやすいことから、ラーメンなどによく利用されます。豆ともやしの両方を味わえる大豆もやしは韓国料理のナムルとしてよく使われています。

簡単に栽培できるのに栄養価が高いもやしは古くから利用されてきました。国内では楠木正成が兵士の食糧にしていた、と言われており、太平洋戦争中には潜水艦の中でも栽培されていたそうです。

◆ストレス抑制と抗酸化作用でお肌の元気を取り戻す

もやしにはたくさんの栄養素が含まれていますが、中でも注目されるのがアミノ酸の一種であるアスパラギン酸。

尿の排出を促して有害物質であるアンモニアの排出を促したり、エネルギーを作り出すクエン酸回路に作用して代謝を活発化させたりするなど、内臓疲労の回復を助けてくれる栄養素です。内臓を作るたんぱく質の材料でもあるので、傷んだ肝臓や腎臓の修復にも役立ちます。

もやしにはさらに、ビタミンCやカルシウムも豊富に含まれています。ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、お肌のはりを保つコラーゲンの産生を促すので、酸化ストレスから皮膚を守り、はりを保つ大切な栄養素です。

一方、カルシウムには自律神経を整えるはたらきがあります。しっかりとることで、ストレスによって内臓が傷むのを抑えられるのです。

◆食欲不振に効くアミラーゼたっぷり

夏バテからの快復に欠かせないのが食欲増進です。暑さでバテてしまい、食欲が減退すると、栄養バランスが崩れてさらに夏バテがひどくなる……といった悪循環に陥ってしまいます。

とはいえ、暑くてバテている状態では、なかなか食が進みません。とりあえず、あっさりしたもので、栄養バランスを整えるのが先決です。

もやしは油脂がほとんどなく、あっさりしているので、食欲がないときでも食べやすい食材の一つです。さらには消化酵素のアミラーゼをたっぷり含んでいるので、消化を助けて食欲を増進する効果もあります。

もやしを食べて、元気と食欲を少しずつ取り戻せば、悪循環を断ち切って夏バテを軽減できます。

◆まとめ

今夏も暑い日が続いています。コロナ禍でマスクの着用が求められていることから、仕事で外出する機会が多い人は特に夏バテが心配されます。

身体にいい食材を早めにとることで、美と健康を守りやすくなるので、夏バテしやすい人は普段の献立にもやし料理を一品加えるよう、工夫してみてください。

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