コラム

乾燥肌の人にとって、寒さ厳しい冬は悩ましい季節。お肌がカサカサになってメイクの乗りが悪いと、気分も沈んでしまいがちです。そんな冬のお悩みを改善してくれるのが旬の食材。

特に、この季節を迎えて甘く美味しくなるあのお野菜はお肌の悩みに効くビタミン類がたっぷり含まれています。

■夏に収穫 美味しくなるのは冬至のころ

日本には立春や春分など24の節季(季節の節目)があり、それぞれにちなんだ行事や風習があります。その一つ、寒さがいよいよつのる冬至には昔からゆず湯に入るなど、身体を温める行事が営まれてきました。

かぼちゃを食べるのもその一つ。冬至に食べると風邪を引かない、脳卒中にならない、といった俗信にちなんで、かぼちゃを食す人が少なくありません。そんなかぼちゃには実は冬のお肌を守るはたらきもあるのです。

かぼちゃはもともとメキシコ原産と言われます。コロンブスによりヨーロッパにもたらされ、日本にはカンボジアを経由してトライしたため「かぼちゃ」と呼ばれるようになりました。

メキシコやカンボジアで作られていたことでもわかる通り、暑い気候を好み、日本でも夏期が収穫の最盛期です。ただ、そのままでは美味しくないので、糖度が増すよう数か月貯蔵されます。

冬至はそんなかぼちゃがいよいよ美味しくなる時期であり、収穫時に比べて栄養成分が増しているため、昔から冬の寒さに負けないよう、食されてきたのです。

■空気の乾燥と身体の冷えで冬のお肌はカサカサに

冬のお肌かがカサカサになるのには主に二つの原因があります。一つは外気の乾燥。気体は温度が低いほど、含める水分量が少なくなります。そのため、冬は大気中の水分が少ないため、お肌の細胞が持っている水分がどんどん奪われてしまうのです。

もう一つは身体の冷え。人の身体は体温を一定に保つため、冷えを感じると末端や皮膚の毛細血管を収縮させ、血流を抑制します。生きていく上で重要な深部の体温を奪われないために起きる反応ですが、その分、手足や鼻の先などは冷たくなります。

お肌も同じです。血流が抑制されて温度が下がるので、その分、代謝が低下して皮脂の分泌が減ります。通常、皮膚は皮脂を分泌することで、水分が過剰に蒸発するのを防いでいますが、寒さが厳しくなると、その働きが低下するのです。

冷たく湿度の低い大気にさらされる冬のお肌は乾燥と皮脂の不足という二重苦により、カサカサになってしまうのです。

■たっぷりのカロテン、ビタミンCでお肌を守る

美肌は1日にしてならず、と言います。日々の健康習慣がハリのある美肌を作るのですが、中でも重要なのがバランスのとれた食事です。

乾燥しやすい冬のお肌を守るためには美肌効果のあるビタミンがバランスよく含まれた食材をしっかり食べる必要があります。中でも、重要なのがかぼちゃに多く含まれているカロテンやビタミンC、B群です。

カロテンは体内に入るとビタミンAに変換されます。ビタミンAには皮膚や粘膜の細胞が生まれ変わる「代謝」を促すはたらきがあるので、十分な量をとることにより、ターンオーバーがしっかり正常に行われ、お肌が若々しく保たれます。

同じく、ターンオーバーに関係するのがビタミンCです。お肌の骨格とも言えるコラーゲンの産生を促す栄養素なので、たっぷり摂ることにより皮膚のハリを維持できます。

さらにもう一つ、お肌の代謝や皮膚炎改善効果があるビタミンB群もかぼちゃにはしっかり含まれています。特にビタミンB6は皮膚炎の研究から見つかった栄養素であり、肌の健康を守るのに重要な成分です。

■たっぷりの糖分でエネルギー不足を改善

寒さ厳しい冬は体調を崩しがちです。特に、風邪を引いてしまったり寒暖差による自律神経失調などを起こしたりしてしまうと、食欲不振により栄養不足に陥るケースも少なくありません。

カロリーが不足すると、免疫など身体のあらゆるはたらきが低下してしまいます。回復にはまず、十分なカロリー摂取が必要ですが、食欲がないとそれができず、どんどん体調が悪化してしまいます。

もちろん、お肌も栄養不足に陥り、ひどいカサカサ状態に。そんな時に頼りになるのがかぼちゃです。甘味が強いことでもわかる通りカロリーが豊富なのに加え、消化がよいので胃腸が弱っていても食べるのがあまり苦になりません。

また、漢方でもかぼちゃには身体を温める作用がある、とされています。寒さで弱ってしまった身体を芯から温めることで、免疫や自律神経のはたらきを整えられるので、冬が苦手な人にはぜひ食べてもらいたい食材の一つです。

■まとめ

この冬はラニーニャ現象により、ひときわ寒くなる、と予想されています。お肌にとっても厳しい季節になりそうなので、カサカサが気になる方は「食事の見直し」を心がけてみてください。

もちろん、お肌にいい食材は他にもいろいろとありますが、この記事で紹介したかぼちゃは体調がすぐれない時にも食べやすいので、気分に合わせて、いろいろな料理法にチャレンジしてみてください。

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