コラム

オミクロン株の感染流行を受け、国内では「まんえん防止等重点措置」の発令が相次いでいます。働き方などの環境がまたしても激変する中、気分の落ち込みに悩む人も。

そんな人にぜひ取り入れてほしいのが、食事による対策です。朝食に食べる人も多いあのメニューが実は気分の改善にはとても有効なのです。

■またもや「まんぼう」で気になる心のダメージ

「新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が過去最高を上回った」との情報が連日のように報じられる状況です。この記事を書いている時点では、16の都県に対してまんえん防止等重点措置が発令されています。

新型コロナウイルス感染症が国内で流行するようになって以来、働き方や遊び方など、生活の様式が何度も大きく変わってきました。今回も、「まんぼう」により飲食店での会食や施設利用の制限、働き方の見直しなど、暮らしへの制限が強まるのは避けられないでしょう。

生活の変化はストレスにつながります。テレワークになったり、出勤したり、といった繰り返しはもちろん、仕事や収入の減少というマイナスの変化が生じると、心の平静を保つのはたいへんです。

強い感染力が心配されるオミクロン株ですが、見えにくいところで広がる心の問題にも、気をつける必要がありそうです。

■肥満予防で脳がエネルギー不足に?

新型コロナウイルス感染症の流行以来、国内ではうつ症状に悩む人が増えた、と言われています。前述したように、生活や働き方などに大きな変化が生じたため、と考えられており、2020年には近年減少傾向が続いていた自殺者の増加が見られました。

特に、女性の自殺が増えたことから、テレワークの導入など、家族の働き方おける変化が大きく影響したものと分析されています。

気分の落ち込みにはその他にもさまざまな要因が関係します。たとえば、ダイエットにより脳のエネルギー不足もその一つです。

脳は体内でもっとも大量のエネルギーを消費する臓器です。全身に対する重量比は2%程度ですが、身体がエネルギーとして消費するブドウ糖のうち20%を使う「大飯喰らい」なのです。

コロナ禍以来、テレワークが増えたことで、体重増に悩む人が増えています。ダイエットに励む人も増加しており、知らないうちに脳がエネルギー不足に陥っているケースは少なくないのでは、と考えられます。

■お疲れの脳に砂糖でエネルギーチャージ

前述したように、脳は大量のエネルギーを必要とする臓器です。1日中安静にしていてもブドウ糖100グラムに相当するエネルギーを必要とします。

体内の糖分が不足すると、いわゆる「低血糖」の状態に陥ります。エネルギーが足りないので、脳は適切に機能できなくなってしまいます。

うつは心の病気と言われますが、実際には脳という「臓器の病気」です。したがって、うつを改善するためには心に影響する事柄の改善に加え、脳の状態改善が必須なのです。

脳のエネルギー不足を改善するのにもっとも手っ取り早いのは「燃料」になる栄養素を積極的に摂取することです。脳がエネルギーにできる栄養素はブドウ糖のみなので、おすすめは砂糖の摂取です。

砂糖はブドウ糖分子1つと果糖の分子1つが結合してできており、体内で簡単に分解され吸収されます。砂糖を摂取することで、ストレスへの耐性が高くなる、という研究報告もあり、心の問題改善につながることがわかっています。

■卵で脳の材料コレステロールをプラス

脳の状態を改善するためにもう1つ有効なのが、脳の材料になる栄養素をしっかりとること。脳神経細胞は代謝しない、と言われますが、機能を維持するためにはさまざまな部材の材料となる栄養素が必要です。

中でも、重要な役割を果たしているものにコレステロールがあります。実際、50歳代以上ではコレステロール値が低いとうつの度合いが強くなることがわかっています。

自殺未遂者の血液を調べた研究では、一般の人に比べて血清総コレステロール値が低い、との結果が出ており、強い関係があると考えられます。

脳は主にリン酸とタンパク質、さらにはコレステロールでできています。特にコレステロールの量が多く、身体中のコレステロール量のうち1/4は脳にあると言われるほどです。

一般に「コレステロール=健康に悪い」と認識されていますが、これは誤解です。人にとって必要不可欠な栄養素の一つであり、体内に存在するものの8割は外部由来ではなく肝臓で生成されたものです。

脳の健康を維持してうつを改善するためには十分なコレステロールが不可欠なのです。

そんなコレステロールを摂取するのにいちばん適している食材は鶏卵です。鶏卵にはその他にも脳の材料となるタンパク質やリン酸などもたっぷり含まれているので、うつの改善や予防にはぜひ多めに食べたい食材の一つです。

■砂糖と卵をしっかり摂れるおすすめメニュー

砂糖と卵がうつに効くとしたら、具体的にはどんな料理にするのがよいでしょう? プリンやホットケーキなどいろいろなメニューが考えられます。そんな中、おすすめなのがフレンチトーストです。

1日の始まりである朝にピッタリのメニューですし、砂糖や卵をたっぷり使うことができます。作り方も簡単。卵と牛乳、砂糖を混ぜた液にバゲットや食パンなどつけ込んでから、フライパンで焼くだけなので、誰でも作れます。

バターの香りが香ばしく、スイーツのように美味しいので、朝から気分が上がるはず。また、食パンで作ればかなり柔らかくなるため、高齢者にとっても食べやすいメニューです。

■まとめ

コロナ禍の中、うつ対策は人ごとではありません。自身でも気づかないうちに発症してしまうケースも少なくないので、普段から予防を心がけたいところです。

食による対策はそれほど難しくない上、大きな効果が期待できます。もちろん、栄養バランスを考えて摂取することが大切ですが、健康にあまりよくないイメージがある砂糖やコレステロールがうつ予防には有効なので、ときには積極的に摂るのがおすすめです。

Categories: